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G-SQUARE レンズのその他のコーティングについて

皆さん、お盆はいかがでしたか?
 
 
 
当社は、お盆休みが15日までだったので、
本日から出勤日、仕事モード全開です。。。
 
ちなみに当社、メガネレンズのコーティングを自社工場で行っています。
 
目の医療機器や、メガネの加工機の製造販売等だけでなく、
このコーティング分野も非常に得意なんです。実は。。。。
 
 
メガネやサングラス等に使われる“レンズ”の表面には、
厚さ数nm(ナノメートル:1㎜の0.000001倍)の膜が
何層もコーティングされています。
 
これから何回かは、その当たりについて気の向くままに書き綴っていきます。
 
 
まずは、メガネレンズの基本コーティングと言っても良い機能性コート
“ARコート”についてです。
 
 
《反射防止膜、通称ARコート(Anti Reflection)》
通常、頭文字を取って“AR”コートと言われるコーティング技術です。
メガネレンズの表面には、ほぼ100%の割合でコーティングされています。
 
「そもそも、メガネレンズって透明じゃん!」「ガラスって透明じゃん、樹脂レンズって透明じゃん!!」JANJANJAN
いろいろと意見が飛んできそうですが。。。
 
でも実際はそうじゃないんです。
 
ガラスレンズや樹脂レンズは片面で約4-5%程度、両面で約8ー10%程度反射するんです。
 
この約10%の反射は曲者で、
放置するとレンズに自身の顔が反射して見えにくくなるとかとか・・・いろいろと不具合が起きます。
 
そのため、「蒸着」と言う技術を用いて、
厚さ数nmのセラミックの膜を何層も重ねてコーティングします。
 
何層も重なった膜により光の干渉を利用し、
コーティングしたレンズの反射率は、1―2%程度にまで軽減します。
これが、反射防止膜(ARコート)と言われるものです。
 
目に見える光の領域”可視域”としては、
ARコートをするorしないで、こんな感じの波長特性になります。

 
メガネレンズの表面反射を見てみると、
大体緑色の反射光を見て取れます。
 
これが、ARコート処理されている証拠となります。
 
 
とりあえず、今回はこんなところで。


2018.08.16 G-SQUARE
 
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